「起業はしない」という選択肢

こんにちは、小鳥遊明美です。
かれこれ5年ほど前までは起業推進派でした。

私自身が起業し、法人設立をしたことで異なる分野の仕事も手掛けたりと素敵なことがたくさんあったからです。
もともとはクラアントさんと契約上必要で設立しました。

ひと昔前は法人でないと信用が得られないといったこともけっこうあったんですよね。

時代は変わりました。ここ2年ほどで「個」の時代となり、個人でも十分信用を得て活動できる素晴らしい時代に入りました。
なのになぜ今、高額の起業塾なるものが盛況なのか不思議でたまりません。

今日はみなさまとご一緒に「起業の必要性」について考えてみたいと思います。

「起業はしない」という選択肢

起業?
個人事業開設?
それともフリーのまま活動する?

さてあなたはどのスタイルが合っているのでしょうか。

起業(法人設立)すれば社会的信用が得られると考えているとしたら、それは少し違うかも知れません。

法人を設立しても、数年はまったく信用を得られません。
数字や経理上のお話は専門家さんにお任せしますが、事務所を借りるのも難しいこともあるんです。

たとえば15年も前のお話になりますが、私の場合は資本金を500万円にしました。
お客様との契約のために知識がないまま設立したんですが、法人になれば事務所もカンタンに借りることが出来ると思い込んでいました。

甘かった。3期分の決算書が必要でした。
それも黒字でないといけません。

法人=社会的信用度アップと思ったら大間違いです。

起業が目的になっていませんか?

「起業したくて勉強しています。資本金は少なくて大丈夫と聞いたんですが20万円でもいいですか?」

残念ながらNOです。
小さなビジネスで起業する場合の資本金は、すべてを賄う資金となります。

たとえ自宅を事務所にしても、給与が発生します。
起業主さんは法人の役員である社長さんです。

役員給与は一度決めたものを1年間支払い続ける義務があるんです。

自分一人で起業すると勘違いしやすいところなんですが、お金ないから来月の給与は少なくしてやりくりしよう。が通用しません。

届け出をすればできることもありますが、面倒です。
これでは最初から信用を失うことになりかねません。

在庫を抱えるビジネスかどうかなど、業種によっても変わってきますが、最初の資金は潤沢である方が良いです。
昔、借り入れたお金を資本金にあてて(やってはいけない事です)起業した方がいらっしゃいましたが、悲しいことにすぐに行き詰まってしまいました。

そんなお話をしながらご相談者さまにお聞きしたんです。

「あなたはなぜ起業したいの?起業すべき理由はなにかしら」

「かっこいいし、信用もできる」
「口座が開ける」
「仕事がたくさん入ってくる」

あらあら大変!肝心の「仕事」が見えてこないわ!

起業が目的となっている方がけっこういらっしゃいます。
これではすぐに後悔することに。

法人化すると、お金がかかります。
設立費用、毎年の決算費用も。デメリットも考慮した上で、仕事上どうしても必要な場合にのみ起業に踏み切ることをお勧めします。

設立は近隣の専門家にお任せしましょう。
色々アドバイスもいただけますヨ。

起業しないというという選択肢

フリー

個人事業開設

法人化

1歩づつ、必要に応じで進んで行くことが望ましいと考えます。
私も「ボランティア」→「フリー」→「個人事業開設」→「法人化」へと数年かけて進みました。

どれもしたくてというより、必要に応じてでした。

ビジネスは生き物です。成長と共に器を大きくするタイミングがきます。そのタイミングを見極めること。末永く発展し続けるための成功キーワードです。

今はお伝えしたように「個」の時代です。

自分の経験や才能や特技を活かして働くことが最良の時代です。
もちろんやり遂げたい目標のため、最初から法人化が必要なこともあるでしょう。

でも、ほとんどの小さなビジネスでは、見極めることが重要です。
ひとりのビジネスで法人化はメリットよりデメリットの方が大きいことも多いのです。

決して「起業が目的にならないように」気をつけましょうね。

起業よりも大切なこと

自分の持っている才能をあますところなく発揮する。今は一人ひとつの仕事ではなく、いくつかの稼ぎ口を持つことが大事だと考えています。起業ありきではなく、自分の力を発揮することに力を注いでほしいのです。

今ある仕事ではないもの。成功はそこにあります。

大それたことを考える必要はないんです。
あなたがいつもやっていること、大好きなことの中に本当の成功のタネが眠っています。

まずはそれをやってみること。個人で動くのなら失敗は次のステップにつながります。
失敗こそが成功のタネを育てる栄養です。

いったん起業のことは頭からはずしてしまいましょう。

さぁ!今日から早速チャレンジを!最初からお金をいただくこうと考えるとハードルが上がります。
まずはボランティアで初めてみませんか?

私はそうしてたくさん失敗してきました。
でもそれが自信につながり、チャンスがどんどん向こうからやってきました。

次はあなたがチャンスをつかんでください!

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